患者の治療のほか、次世代の医師の教育も大学病院の重要な役割

文部科学省の「大学設置基準」において、医学部を擁する大学は附属病院を設置することが義務付けられており、全156施設に全国から患者が高度医療を受けに来院しています。

難病患者の診療も行い

通常の病院同様に大学病院は患者の治療を行いますが、一般患者に加えて難病患者の診療も担っています。また治療(臨床)だけでなく、教育や研究といった役割もあわせて担っている点が大学病院の大きな特徴です。

国内の未承認薬(抗がん剤ほか)を限られた患者に投与して有効性・安全性を調べる治験の多くが大学病院で実施されるのは、大学病院が臨床と研究の二つの機能を持っているためです。

医学部の学生が受ける実習に加えて、院生や卒業生の研修の場であることも大学病院に特有の教育です。各診療科の長が大学の教授を兼任しているケースも多く、大学で講義も行う医師も少なくありません。

各診療科の医師が集まる医局は、大学の教授でもある診療科の長をトップに据えており、教授には診療・研究・教育でリーダーシップを発揮するだけでなく、人事の面でも大きな権限を有しています。

教授を長として、以下、准教授、講師、助教、医師・大学院生、そして研修医というピラミッド構造となっています。研修医は医局のローテーション人事で派遣先で様々な経験を積むことができる反面、教授の人事権という名の下、職場選択の自由が失われるという問題もあることから、人事権の移行など医局制度の改革に乗り出す大学も増えて生きています。

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